2017年03月16日

Your day will change the world

3月11日の朝、キッチンでホトトギスの鳴き声を聞きました。
春を運んでくれる澄んだ鳴き声、きっとご近所の庭に来ていたのでしょう。
まだまだ寒いと思っていたけれど、季節は巡っています。

その日は東日本大震災から6年。テレビや新聞などでは特集が組まれ、当時の映像、画像が大量に流されていました。映像のチカラは大きいものですね。あっという間に引き戻され、当時感じた様々な気持ちを思い出しながら過ごしていました。
テレビの中の誰かが、「あの時は人との絆を感じていた。これを忘れてはいけない」と話していました。

見ず知らずの方とも声をかけあい、支え合い、感謝の気持ちが溢れていました。
一人ひとりのチカラ、マンパワーの力強さも、感じることが出来ました。

あれから6年、まだまだ復興道半ばの地域もありますが、有難いことにほぼ日常が戻ってくると、いつの間にか何でも当たり前になってきてしまいます・・・。



昨年末に出合った絵本『あなたの一日が世界を変える 今日が輝く「10の問いかけ」』
この本に書かれているのは、児童文学作家のくすのきしげのりさんが、20代の小学校教員だったころから考え、機会あるごとに伝えてきたメッセージだそうです。


くすのきさんはある時、突然の病に倒れ、闘病生活の中で、悲しんだり恐れたりすることは生きているからこそできるということ、そして周りの方々から愛され支えられ、生かされている自分という大切なことに気付いたそうです。

そんな自分が、家族や社会さらには世界のためにできることは、何か?を考えた時に、私たち一人ひとりの一日が世界を変えるということ、今日という日をたいせつに過ごすことや、素直な心でよりよく生きること、そして人生の意味をあらためて自分自身に問いかけたそうです。


今日が輝く10の問いかけには
・あなたは、今、笑顔ですか?
・あなたにとって、たいせつな人はだれですか?
・あなたが、たいせつな人のためにできることは何ですか?
・あなたが、他の人や社会のためにできることは何ですか?
・あなたは、どんな人になりたいのですか?

などがあります。


一日笑顔でいるだけでも、周りの人達の気持ちを柔らかくし、笑顔の人を増やすことが出来、ちょっとしたイライラなどを笑い飛ばすことが出来る、そんな効果があるように思います。
笑顔を向けられた人は笑顔で返してくれますし、何より自分自身も温かく穏やかで、楽しい気持ちになっていきます。

絵を担当している古山拓さんの優しいトーンの絵も、眺めているだけでほんわかした気分にさせてくれます。

この絵本は世界で一番貧しい大統領として知られている、ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領も推薦されていて、日本語でも英語でも読むことが出来ます。

『Your day will change the world あなたの一日が世界を変える 今日が輝く「10の問いかけ」』(PHP研究所)



今日が輝く「10の問いかけ」は、毎日、自分自身に問いかけたほうが良いのでしょうが、
絵本は、3月11日、記念日、誕生日、クリスマス、新年などなど、自分と大切な方々、平和な世界を思いながら過ごしたい時にぴったりの一冊だと思います。









posted by ヒロリン at 10:35| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月26日

取材の旅

今年の秋も昨年に続き電力ビル1階のアクアホールで「ふれあいコンサート」がありました。子ども達からお年寄りまで幅広い年代の方々にお越し頂いた朗読と音楽のコンサート。


今年は杉みき子さんの『小さな町の風景』を選びました。
「坂のある風景」「塔のある風景」「橋のある風景」「海のある風景」など8章に分かれ、それぞれに小品がおさめられています。全部で45編の物語集です。
今回は「商店のある風景」から3編を読みました。

どれも人の優しさ、思いやりを感じさせるもので、私たちが失いたくない温かな心が描かれています。



この朗読会を前に、作品の舞台になっている新潟県高田を訪れました。
ここは杉さんのふるさとでもあります。
当日は台風の影響で外に出ている人が少なかったせいもあるのですが、降り立った印象はまさにタイトルの通り小さな町、そして静かな町でした。


雪国ならではのタテにライトが並んだ信号や、歩道に屋根がついている雁木通りなどを、ゆっくり見ながら歩いていると、物語の主人公の少年や少女になったような気持ちになってきます。
お話に出てくる時計屋さん、帽子屋さん、くだもの屋さんはこんなガラス戸の入り口の店構えかな?などと想像しながら散策しました。

短い滞在ではありましたが、出会った土地の方々は皆さん親切で優しく、お米や海の幸の美味しさにも感激し、荒天を忘れてしまうほどでした。



ところで、朗読会の前にはいつも録音し読みの確認をしていますが、日を追って聞き返してみると、本番までの変化がよくわかり、それと共に自分の心の動きもわかるので、まるで声の日記のようで面白く感じられます。

高田から戻った日、早速あの町の様子を思い浮かべながら読んでみると、実際に町の空気を感じてきたせいか、その雰囲気が言葉の質感にだいぶ影響を与えていたようで、自分のことととは言え興味深く感じられました。



今は何でもネットで簡単に調べられ、とても便利な世の中になっています。その便利さを有難く受け入れつつも、足を運んで得たものはやはり確実なものがあり、それが作品に向き合う時の心のあり方にも影響を及ぼします。
出来る限り誠実な姿勢で物事に臨みたいと感じた取材の旅でした。










posted by ヒロリン at 09:46| Comment(2) | 朗読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月10日

ハイレゾとアナログの接点

先日Rhythm Station(FM山形)で担当している「Ride On Air」(毎週土曜日正午〜)のご意見番を務めて下さっている 音楽評論家 ケペル木村さんのトークイベントに参加しました。

テーマは「ハイレゾとアナログの接点」


音楽の楽しみ方は、レコードからCD、そしてハイレゾリューションへと多様化しています。
レコードとCDの音は馴染みがありますが、ハイレゾってどんな音?と好奇心でワクワクしながらの参加でした。

そんな私たちの期待に応えて、ケペルさんはそれぞれの音の聞き比べをして下さいました。
3種類を聞き比べ、どれがハイレゾかを当てるクイズです。


その結果、超高音質は皆すぐに分かりました!と言いたいところですが、私も含め参加した方々全員がハイレゾを当てることが出来なかったのです・・・。
そして、良い音と感じたものは皆さんほぼ同じで、ハイレゾ以外のもの、という結果でした。


どうしてこんなことになったのか、不思議だったのですが、ケペルさん曰く「高音質なものを聞きわけるには経験が必要」なんだとか。

今回私たちが聞き分けられなかったハイレゾの音ですが、それは経験が足りなかっただけ。何度も何度も聞いているうちに、ある時ふと「良い音だな〜」と心から感じる瞬間がやってくるそうです。
どの位でその素晴らしい時が訪れるのかは、人それぞれなのだと思いますが、とても印象的な出来事でした。



このイベントに参加するまで、経験を重ねて、より「良さ」が感じられるようになるものは、アートなどの芸術品や食が、それにあたると思っていました。絵画や書、彫刻、陶芸、工芸品、写真、映画、ファッションなどの美しいもの、良いものに数多く触れる事、書物を読み、音楽を聞き、自然に親しみ、感性を磨き、世の中に様々な価値観があることを学ぶことで、アートや食の豊かさをより感じられるようになれると思っていましたが、「音」もそうなのですね。


説明を受けながら聞いた時の印象としては、ハイレゾは少し冷たさを感じるようなクリアな音で、その場の空気感が伝わってくるようでした。それと同時に、レコードの音の温かさを再認識することが出来ました。心が安らぐようで、やはり好きな音でした。


とは言え、これからハイレゾ音源が増えていけば、聞くチャンスが増えるでしょうし、何て良い音なんだろう!と自分が心から感じられる、ゾクゾクする瞬間を早く経験してみたいものです。


そして聞き比べられるようになった上で、自分の好きな音が見つけられたら、日頃聞く音楽ももっと楽しめるようになるのかもしれません。









posted by ヒロリン at 22:22| Comment(0) | 番組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。