2013年05月31日

映画「インポッシブル」

フリーアナウンサーの友人に誘われて、映画「インポッシブル」の試写会に行ってきました。

2004年12月26日、スマトラ島沖地震に遭遇したあるスペイン人一家の物語です。
タイのビーチリゾートで冬季休暇を過ごしていたベネット夫妻と、男の子3兄弟の5人家族は、クリスマスの翌日、突如大災害に見舞われます。
楽しい思い出となるはずの旅行が一転、津波に巻き込まれ、悲惨で過酷なものへと変わってしまったのです。
そんな中、離ればなれになった家族は、再会を信じ、それぞれの一歩を歩み始めるのでした・・・。


仙台は東日本大震災の被災地、ということもあってか、主人公マリアさんご本人が来仙して下さいました。映画の前に一言ご挨拶があり、上映後にはトークショーも行われました。
この作品は、ほぼ実話に忠実に作られたそうです。
父親ヘンリーをユアン・マクレガーが、母親マリアをナオミ・ワッツが演じています。


一般のお客様と共に拝見しましたが、地震による被害の状況や、津波の破壊力の大きさなどがリアルに描かれ、ほぼ全篇に渡って涙している方々がいらっしゃるのが伝わってきました。
私もそうでしたが、どうしても東日本大震災のことを思い出しながら見てしまうので、その時の感情まで甦ってきて、いつもよりも繊細な気持ちでスクリーンに向かっていたように思います。


津波の威力の大きさには、目を伏せたくなる場面が多々ありました。
ニュース等で、上から見た津波の映像などは報道されていましたが、津波の中ではどんなことが起こっているのか?映画の中では、そんな様子も描かれています。実際に経験なさった方々の恐怖は測り知れないものだと思い、打ちのめされたような気持ちになりました。



また、この映画を見て心から感じたのは、強い気持ちを持ち続けることの大切さです。
負傷し、家族の生死もわからず、先行き不安な状態で希望を持つことが、いかに大変なことなのか、想像しただけでも苦しくなります。
時には諦めてしまうことのほうが、もしかしたら、その一時は楽になれるのではないか?と思いたくなるほどの厳しい状況の中で、人間性を失わず、必ず家族を見つけ出す、その強い意志を貫き必死に生きていた姿には、本当に心打たれるものがありました。
その気持ちを持ち続けているか否かで、その後の歩む人生は大きく変わっていたことと思います。



6月14日全国ロードショーですが、仙台は7月の予定とのことです。
ナオミ・ワッツ、素晴らしい熱演でしたよ。


試写会に誘って下さった、「エフエムたいはく」(78.9MHz)の千葉哲夫さんと、
半澤かすみさんの番組では、マリアさんのトークショーの模様も後日放送予定です。

千葉さんは、毎週月曜日「シネマ・デ・アモ」19時〜19時15分
半澤さんは、毎週木曜日「ほっとすてーしょん」12時〜13時55分の番組に出演なさっています。

ぜひ、お聴きになってみて下さいね。







posted by ヒロリン at 20:02| Comment(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月26日

心のリセット

好きな映画のひとつに「かもめ食堂」(2006年公開)があります。

フィンランドのヘルシンキを舞台に、小林聡美さん演じるサチエが、日本食を出すかもめ食堂を営み、そこに集う人々との交流が描かれている作品です。
片桐はいりさん、もたいまさこさんとのやりとりが素晴らしくて、独特の時の流れが感じられ、のんびりゆったりとした気分になります。


この映画では、コーヒーを淹れるシーンがあり、そこに「コピ・ルアック」という言葉が登場します。コーヒーを美味しく淹れるおまじない、幻のコーヒーとのことで、どんなものなんだろう?と、初めて見て以来、とても気になっていました。


先日、タクシーに乗ろうと歩いていた時に「コピ・ルワックあります」の張り紙を見つけ、もしやあのコピ・ルアック???これはぜひ飲んでみたいと、お店にかけこみました。


お店の方によりますと、コピ・ルアックは、赤く完熟した実を食べたジャコウ猫の、腸内の消化酵素と腸内細菌による発酵で、コーヒーに独特の香りが加わるとか。
希少価値が高く、世界で最も高いコーヒーとして知られているそうです。

今回のコーヒーは、インドネシア・北スマトラ州のインドネシア国営農園で栽培されたもの。8杯分入荷できたそうです。
コピ・ルアックはジャワ語で、KOPIはコーヒー、LUWAKはイタチとのことですが、ジャコウ猫とイタチは異なる動物だそうです。

コピ・ルアックを頂いてみると、明るい酸味に苦味があり、複雑な味と香りで、しばらくの間その余韻が残りました。


「かもめ食堂」は、私の場合、ちょっと疲れ気味の時に特に見たくなります。
画面から漂ってくるゆったりした時間が心地よく、また、日々を丁寧に生きているサチエの姿に、自分も気持ちを元に戻して、毎日を大切にしていこうという気持ちにさせられます。

そんな自分にとって心のリセットをしてくれる作品でもあり、またコピ・ルアックという未知だったものも教えてくれて、という嬉しいおまけまでありました。
さまざまな分野にまで関心を広げてくれるのも、映画の大きな魅力の一つかもしれませんね。
もしチャンスがありましたら、ぜひご覧になってみて下さいね。



posted by ヒロリン at 14:33| Comment(7) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月10日

キツツキと雨

明日11日土曜日から、チネ・ラヴィータで「キツツキと雨」が上映されます。
それに先立って、先日舞台挨拶&試写会が行われました。

舞台挨拶にお迎えしたのは、脚本の守屋文雄さんです。
「南極料理人」の沖田修一監督の最新作で、今回は守屋さんと沖田監督の共同脚本。
オリジナルで書き上げられました。

これまで、監督さんや俳優さんにインタビューさせて頂く機会は何度もありましたが、
脚本の方は初めて。とても楽しみにしておりましたら、プロフィールを拝見している時に、仙台市出身で同じ学校の同窓生ということがわかり、ますます楽しみになりました。

「キツツキと雨」を簡単にご紹介しますと


のどかで小さな山村へ突然やってきたゾンビ映画の撮影隊。
ひょんなことから無理やり手伝わされる羽目になった役所広司さん演じる木こりの克彦。
一方、小栗旬さん演じる新人監督の幸一は、気の弱さで撮影をまとめきれずにパニック寸前です。

偶然出会った木こり60歳と新人監督25歳。
初めは距離をおいていた2人でしたが、いつしか村と撮影隊の奇妙なコラボレーションを生み出していくのでした・・・。


実際にお会いしてみると、とても気さくな気遣いのある方で、打ち合わせからお話が弾みました。
実は、守屋さんは役者さんとしてもこの作品に出演していらっしゃいまして、お客さまの前に登場するときには、映画の衣装に着替えて登場して下さるサービスぶり。脚本を作り上げていく過程や、撮影の様子を楽しくお話して下さいました。

守屋さんが東京の大学に進学されるまでの仙台時代、よく映画館に足を運んでは沢山の映画をご覧になったそうです。
当時仙台駅前にあった日の出劇場で、役所広司さん主演の「シャル・ウィ・ダンス?」を観た時、とても素晴らしい役者さんだと思われたそうです。

その時にはまさか、ご自分の脚本作品がその役所さん主演で公開になり、仙台のお客さまの前で舞台挨拶が出来る日が来るなんて、考えてもみなかったとか。
その時のことを振り返ると、今の状況がとても嬉しく幸せだと仰っていました。

「シャル・ウィ・ダンス?」 私も同じ映画館で観た1人です。
お客さまの中にも、当時、今は残念ながら無くなってしまったあの映画館で同じ時間を共有した方々は多かったと思うので、守屋さんのお話をとても嬉しくお聴きになっていたように感じました。

ちなみにこの作品、第24回東京国際映画祭 審査員特別賞、
第8回ドバイ国際映画祭 アジア・アフリカ部門で最優秀男優賞、 最優秀編集賞、最優秀脚本賞を受賞しています。
ドバイの方々にも評価の高かったこの作品。笑いのツボが似ているのかはわかりませんが、人と人との交流で心が動かされるところは同じなのでしょうね。

観終わった後に、ほのぼのとして心がほんわかとしてくる作品でしたよ。
「キツツキと雨」ぜひご覧になってみて下さいね。



posted by ヒロリン at 00:07| Comment(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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