2012年07月26日

モノづくりの音

今月は2度ほど仙台市青葉区にある晩翠画廊に足を運びました。
「仙台Girls?コレクション展」と「平田恵利子モザイク展」
絵画やステンドグラス、お洋服にアクセサリー、陶器等々、仙台を中心に活躍なさっている女性達の作品の数々、本当に楽しめました。
好みにあう作品に出合えるとワクワクするものですね。本当に嬉しい時間を過ごしました。


数年前に仙台市博物館で「チュニジア世界遺産 古代カルタゴとローマ展」が行われた時に、大きなモザイク作品が沢山展示されていて、色合い・デザインの美しさや、細かな仕事に感激しました。その時に初めてモザイクの魅力に触れて以来気になる存在でした。


今回、天然石や陶板を用いてモザイク作品を創っていらっしゃる平田恵利子さんにお話を伺えました。冷たく硬い素材を用いながらも、作品から受ける印象は柔らかくほっとする感じなんです。

あの形が様々な小さなモザイクをどうやってカットしているのか?気になって伺ったところ、「全て自分の思うような形、大きさに割ることができますよ」とのこと。これまでの修練のたまものかと思いますが、石や陶板などを前にした時に、どこをどう打てば良いのかがちゃんとわかるそうです。石や陶板と会話出来る、ということなのでしょうね。


以前、飾り金具の職人さんに修行時代のお話を伺った時に、師は弟子のそばで作業の様子を見ていなくても、それぞれの職人たちの出す音を聴くだけで、どの位の技量にまで成長したのか等がすぐにわかったそうです。
良い仕事をする方は、リズミカルでテンポの良い、聴いていても心地よい音を出しながら飾り金具を創り上げていくとか。テンポが良いと仕事をしていても疲労度が少なく、更に良いものが生み出されていくのですね。

一つ一つの技術を高める為の努力やコツをつかむまでの時間は、出来ることが少しずつ増えていく喜びと共に、苦しいことが多いと思いますが、平田さんもきっと良い音を出しながら作品制作をなさっているのだろうなぁと想像しながら、拝見してきました。


平田さんはアクセサリーも創っていらっしゃって、今回「ずんだピアス」という仙台名物のずんだもちを思わせる名前のついたアイドクレースと大理石のイヤリングを求めました。
アイドクレースは、最初に発見されたイタリアのベスビオ火山にちなんでべスビアナイトとも呼ばれている石で、産地によって色が違うようですが私のは淡いグリーンです。

精神的な安定と思いやりをもたらし、柔らかい気持ちにさせてくれる石だそうです。
心惹かれて選んだアイドクレース、常に謙虚な気持ち、感謝の心を持って物事にあたれることを願って、仙台に夏がやってきた今日から早速つけたいと思っています。






posted by ヒロリン at 13:09| Comment(6) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月08日

かどをまがれば

かどをまがれば、いつも心解き放つ風景がありました。
かどをまがれば、そこにはすてきな人が微笑んでいました。
かどをまがれば、必ず新たな道がありました。

これは、画家・古山拓さんの言葉です。
昨日から、藤崎本館6階の美術工芸サロンで、
「古山拓個展〜かどをまがれば〜」が開かれています。

絵筆をもって仕事をはじめ、20年という節目の年を迎えた古山さんが、
今まで旅したヨーロッパの国々を中心に旅風景を展示しています。


明日10月9日(日)午後2時から、ギャラリー対談が行われます。
私がお相手を務めさせていただきます。
古山さんが、これまでの旅で出会った沢山の曲がり角を通して感じていらっしゃることなど、
伺ってみたいと思っています。

それから、今回の個展タイトルになっている「かどをまがれば」は、詩人・後藤 滋郎(ごとうしげお)さんの詩のタイトルで、古山さんのイギリスの景色を描いた作品に出合ったことがきっかけになって生まれたものなんです。
明日は、その詩も朗読させていただく予定です。
ぜひ、お時間を作ってお出かけいただけたら嬉しいです。


今回の個展では、国によって色の違いや、描き方の違いなども感じられて興味深いものでした。
そのほかに、私が特に心惹かれたのは、来年のカレンダーの原画です。
オーストリア・ポルトガル・スペイン・ポーランド・イギリス・イタリア・ドイツ・北欧。

訪れた街の風景やモノを描くのではなく、その時に感じた思いや、時間の経過から心に浮かび上がってきた印象を描かれていて、とても新鮮で楽しい気分にさせてくれる作品でした。


古山拓個展〜かどをまがれば〜は、今月13(木)まで開催されています。
会期中は古山さんが会場にいらっしゃるそうです。
素敵な旅の風景を、どうぞごゆっくりご覧下さいね。





posted by ヒロリン at 20:36| Comment(6) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月29日

英雄の年齢は?

先週末は、日頃親しくお付き合い頂いている皆さん総勢5名で 
東日本大震災復興支援「東 誠三 チャリティーリサイタル」〜被災地へピアノをとどけよう〜に行って参りました。

ベートーヴェンのソナタ「月光」はじめ、耳なじみのある作品が多いプログラムで、1曲1曲を東さんがマイクを手にご紹介して下さり、とても和やかな雰囲気のピアノコンサートでした。


閉演後、皆さんと食事に行った席で「もし東さんが、今日のプログラムの中からもう1曲特別に弾いてくれると言ったら、何を聴きたい?」そんな話題がでました。

男性2人は、ショパンのポロネーズ「英雄」
女性3人は、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」ときれいに分かれたのが興味深いところでした。
ラヴェルは、東さんの音色に透明感や色彩を感じ、まるで印象派の絵画を観ているような気持ちになりました。


その後、「今日の英雄は何歳くらいかな?」という話題へ。
ショパンの英雄ポロネーズは、非常に有名でメロディを聴けば皆さんご存知の作品かと思いますが、演奏者によって年代が違って感じられるところが面白いものです。
もちろん聴く方によって、感じ方が様々なのは言うまでもありませんが。

ちなみに、私の感覚では若々しく軽やかな身のこなしの青年の英雄像が想像されました。
男性陣は、30代半ばくらいとのこと。
東さんのイメージする英雄像は、どんな方なのか伺ってみたい気持ちになりました。


アンコールでは、「ショパンのワルツを弾きます。」と仰ったので、私はある作品を期待しました。子犬のワルツや華麗なる大円舞曲など有名曲がある中で、東さんはなんと私が願っていたワルツOp.64−2を演奏して下さったのです。
この曲は、以前にピアノの発表会で演奏したことがあり、当時からこんな風に弾けたらいいな♪と思っていた理想の演奏で、大感激でした。


今回は、演奏の素晴らしさはもちろんのこと、演奏者によって「英雄」の年代が違って感じられることなど、いろいろなことを感じさせてもらえたコンサートでした。




posted by ヒロリン at 23:58| Comment(6) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。